
ChatGPTのようなAIと「対話」して、メールの文面や議事録を作ってもらう。そんな使い方は、もう当たり前になりました。
でも今、AIの世界では次の変化が起きています。対話するAIから「作業するAI」への進化、いわゆる「AIエージェント」です。
この記事では、AIエージェントに何ができるのかを、実際の画面をお見せしながらご紹介します。
これまでのAIは、質問すると答えが返ってくる「対話型」でした。返ってきた文章をコピーして、メールに貼り付けて送るのは、人間の仕事でしたよね。
AIエージェントは、ここが違います。
人がやるのは、最初のお願いと、最後の確認だけ。プロンプトを工夫する必要もほとんどなく、人にお願いするように日本語で頼むだけで動きます。
共通点は、「毎回やる面倒な作業」から任せていることです。ここからは、実際の画面で3つの実演をご覧ください。
※以下の実演はすべて、弊社が用意した架空のダミーデータを使っています。
ダウンロードフォルダに、請求書、画像、メモ、データが16ファイル、ぐちゃぐちゃに混ざっている状態からスタートします。AIへの指示は、たったこれだけ。
このフォルダの中身を、種類ごとに整理して
AIはファイルの中身まで確認して、「これは請求書」「これは画像」と判断しながら、種類別のフォルダに自動で仕分けます。結果はこうなりました。
ダウンロード/
├── 01_請求書・領収書/
│ ├── 請求書_複合機リース7月.pdf
│ ├── 20260701_請求書.pdf
│ └── ...
├── 02_写真・画像/
│ ├── 名刺_スキャン.png
│ ├── ロゴ案_v3.png
│ └── ...
├── 03_文書・メモ/
│ ├── 会議メモ_0623.txt
│ └── ...
└── 04_データ(Excel・CSV)/
├── 経費メモ_7月.xlsx
└── 顧客リスト_old.csvポイントは、ファイル名ではなく中身を見て分類していることです。「無題のドキュメント.txt」のような名前のファイルも、正しい場所に収まります。今回は16ファイルでしたが、数百ファイルでも同じことができます。
フォーマットもファイル名もバラバラなPDFの請求書が10件。「スキャン_20260722.pdf」「document_0731.pdf」といった、中を開かないと分からないファイル名のものも混ざっています。

指示はこれだけです。
この中の請求書をすべて読み取って、エクセルの一覧表を作成してください
AIが1枚ずつPDFを開いて、発行元・請求書番号・日付・金額を抜き出し、Excelで開ける一覧表に仕上げます。
| No | ファイル名 | 発行元 | 発行日 | 合計(税込) |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 請求書_阿蘇オフィスサプライ_2026年7月.pdf | 阿蘇オフィスサプライ株式会社 | 2026-07-31 | 45,012 |
| 2 | スキャン_20260703.pdf | 株式会社白川印刷 | 2026-07-03 | 103,950 |
| 3 | INV-2026-0715.pdf | 株式会社江津湖システムズ | 2026-07-15 | 85,800 |
| … | (全10件) | |||
| 合計 | 574,101 |
※表中の企業名・金額はすべて架空です
手入力で1件ずつ転記していた作業が、指示ひとつで終わります。自社のテンプレートがある場合は、「このテンプレートに沿って入力して」と頼むこともできます。
3つ目は、いつも一番反響のある実演です。売上データのCSVファイルを渡して、こう頼みます。
このデータから、経営者向けのダッシュボードを作成してください
出来上がったのがこちら。ブラウザで開ける、対話型のダッシュボードです。

月別の推移がグラフになり、マウスを置けば詳細の金額まで表示されます。「5月に大きな谷がある」といった気づきのコメントまでAIが添えてくれるのがポイントです。
しかもこれ、一度作って終わりではありません。「商品別の内訳を足して」「担当者別も見たい」と、会話しながら自分好みに育てられる。これが作業するAIの真骨頂です。
毎月のレポートのような定例業務には、「スキル」という仕組みが使えます。
やり取りを重ねて自分好みに仕上がった手順を、「これをスキルにしておいて」と言えば、AIが覚えてくれる。次からは一言で同じ品質の成果物ができます。
しかもスキルはチームで共有できるので、ベテランが作った手順を新人がそのまま使えます。業務の引き継ぎにも効きます。
気になる費用ですが、個人プランなら月額およそ3,000円から。高額な初期投資は必要ありません。会社で使う場合は、セキュリティ面からチームプラン以上をおすすめしています。
※料金は改定されることがあります。最新の金額は各サービスの公式サイトでご確認ください。
安全面で1つだけ注意があります。AIエージェントは、パソコンの中を直接操作できる強力な道具です。削除のような操作を全自動で許可する設定には注意が必要です。練習はダミーデータで行い、業務データはルールを決めてから。この環境づくりと運用ルールを導入時に整えておくことが大切です。
そこから世界が変わり始めます。
株式会社mimuでは、セキュアな環境構築から人材育成、伴走支援まで、生成AI導入をトータルでサポートしています。
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